曲目
第一部 『劇場美術館』
*序曲
1.鳥の歌 SONG OF THE BIRDS 演奏のみ
*1989年1月・ダリの永遠の死
2.スペイン・愛の記憶 BANBOLEO
*ダリとガラのシュールな愛の物語
3.愛の神話・祝祭という名のお前
4.ガラの私 DINAH
*宇宙のダリ
5.思いきり気障な人生
6.砂漠のバレリーナ
7.夢はるかエスパニア (演奏のみ)
第二部 『人はみな休みなく愛してる』
*ロルカと妹そして−
8.TRUE BLUE
9.VERDE〜みどり〜VERDE
10.眠りよ
11.愛はもう AY AMOR
12.あなただけでいい
13.カサブランカ・ダンディ
14.レディ・オブ・スペイン LADY OF SPAIN
第三部 『スペイン・午後の死』
*SPANISH DEATH
15.黒い天使 「カルメン」より闘牛士の歌
16.恋のアランフェス ARANJUEZ.MON AMOUR
17.白のタンゴ /TANGO
18.誕生にあたっての別れの歌(別れの曲)
19.鳥の歌 SONG OF THE BIRDS (演奏のみ)
アンコール
20.女神
21.勝手にしやがれ
曲情報(CD)
作・演出:加藤 直
音楽:coba(小林靖宏)
Accordion:小林靖宏
Percussion:仙波晴彦
Percussion:PECKER
Guitar:佐藤正美
Guitar&Mandolin:伊丹雅博
共演者:篠井英介、斎藤克己
会場:パナソニックグローブ座(3月12日〜3月22日
新神戸オリエンタル劇場(3月4日〜3月9日)
SALVADOR DALI
1904年〜1989年
スペイン生まれのシュルレアリスト画家。
幼い頃からデッサンに特異まれな才能を見せる。
サン・フェルナンド美術アカデミー時代に詩人・フェデリコ・ガルシア・ロルカや映画監督のルイス・ブニュエルらと新興を持ち20代で映画「アンダルシアの犬」を制作しパリでは高い評価をもらう。
その後も常に新しい手法を次々と試みアメリカでも大成功を収める。
幻想的・神秘的な作品に加え、過激な奇行でも有名で「狂気の天才」と言われる。
2005年12月DVD化(1992年3月14日グローブ座収録)
シュルレアリストというのは、直訳すれば「超現実的」という意味らしい。
日本で使われている「シュール」という言葉のニュアンスは「変な人」ですが(^^ゞ
「ゆがんだ時計」は美術書で見たことがありますし、ピカソも後期はシュルレアリストでしたね。
ACTシリーズも第4作目、年々グレードアップしていくこのシリーズ、「ダリ」はもう「素晴らしい」の一言です!
台詞の数も半端じゃありません。
あんな長い台詞、よくポンポン出てくるものだと感心する事しきり。
なんたって変人の役ですから、語り口調もかなりきついのですが、それが歌に入った途端、なんとも甘く優しく艶やか…このギャップがあまりにも気持ち良くて、この作品何十回と観てしまいました。(もちろん、ビデオですが)
もし札幌で上演してくれれば、もしお金と時間がたっぷりあれば…私はきっと毎日通い続けたに違いありません…そのくらい感動した作品です。
篠井英介さんの「ガラ」もステキでした!
(手を合わせるシーンでは、ジュリーの方が色白でしなやかだったのが可笑しかったりもして)
斎藤克巳さんのフラメンコも魅せられました!その横で歌う「砂漠のバレリーナ」、溜息ものでした。
「思い切り気障な人生」「TrueBlue」この曲もこの舞台で歌うとホントにステキな曲で、またまた目からウロコ状態。
圧巻だったのは「闘牛士の歌」こんな勇ましい曲まで自分の歌にしちゃうんだから凄い。
ジュリーはフランスよりもスペインが似合ってる!…と私は今でも思っています。
アカペラの「別れの歌」も印象的でしたし、ジュリー作曲の「眠りよ」もカンツォーネっぽくてステキ。
つまりは、この中の曲はすべて二重丸。すべて私好みであります。
数あるACTシリーズの中でも、これは絶対観て頂きたい折り紙付きの芸術です。