曲目
1.another1
2.ボクはスモークマン
3.あくび・デインジャラス
4.ストーン・フェイス (BABY FACE)
5.サマータイム (SUMMERTIME)
6.グレート・スピーカー (THE GREAT PRETENDER)
7.青いカナリア(絵の中のお前) (BLUE CANARY)
8.淋しいのは君だけじゃない (ARE YOU LONESOME TONIGHT?)
9.チャプリンなんか知らないよ (LIMELIGHT)
10.無題
11.another2
アンコール
12.そのキスが欲しい
13.君をのせて
曲情報(CD)
作・演出:加藤 直
音楽:coba(小林靖宏)
Guitar:柴山和彦
Bass:川上修
Trombone:松本治
Saxhorn:矢口博康 :小田島亨
会場:パナソニックグローブ座(6月21日〜7月2日まで12日間16公演)
新神戸オリエンタル劇場(7月5日〜7月9日5日間6公演)
BASTER KEATON(バスター・キートン))
1895年〜1966年
アメリカ・カンザス州生まれ。
チャップリンと並ぶサイレント映画時代を代表する喜劇役者。
旅芸人一家に生まれ、生後9か月で舞台に上がり5歳で看板スターとなる。
21歳で映画の世界に入り、25歳に初監督・主演作を公開。
“笑わぬ喜劇王」と言われる無表情さと体を使ったギャグを駆使したが、異常なまでの内気な性格と作品へのこだわりでなかなか自分をアピールする事ができず晩年はあまり表に出ていない。
しかし、天才的作品は彼の死後も脈々と受け継がれ高く評価されている。
2005年12月DVD化(1995年6月29日グローブ座収録)
「バスター・キートン」チャップリンと並ぶ、無声映画で一世を風靡した喜劇役者です。
テレビがまだ白黒の時代に見た記憶がありますが、チャップリンの方が馴染みが深かったかな?
今回のジュリーはホントにいろいろやってくれました!
パントマイムに腹話術、ピアノの弾き語り…その芸達者ぶりには驚かされました。
もっとも、腹話術の方はお口がね、どうしても動いちゃうんです。
それをカバーするためか、ゴム入りのもじゃもじゃ髭を付けているんですが、それがとってもわざとらしくて笑っちゃいました。
ちびキートン君、ニヒルでいい味出してるんだ、これが。
二人のやり取りは、微笑ましくて楽しいし、デュエットで歌う場面なんて地声と裏声を交合に。
大変だろうなぁ…と思いながらも実に楽しく見入っていました。
無声映画の世界も充分堪能する事ができたし、今回は照明係のいたずらがあったり。
それを止めさせるために、柴山さんまで巻き込んだりと、ほんとに楽しいACTでした。
歌ももちろん毎度のことながら素晴らしかったです!
聴かせてくれた「サマータイム」、「あくび・デンジャラス」では自分もあくび出ちゃいました。
ジュリーは最後、口を開けすぎて顎が外れる…という落ちまでついていた。無声映画の続きなんですね。
「淋しいのは君だけじゃない」はジュリーの訳詞。この歌がいつまでも耳に残りました。
台詞も良かった〜。
「チャップリンなんか知らない」これがピアノの弾き語りです。
人さし指の動きに合わせて歌っているところが、かえってしっとりして良かったんじゃないかしら?
この時の衣装がまたお上品でかわいいんです。良家のお坊ちゃまという感じでした。
コントの笑いもいいけれど、このACTの笑いは「質」が違うというか、高級感が漂います。
演じる方は大変だったと思いますが、こんな舞台をぜひまたやってほしいと思いました。