曲目
1.異界(オリジナルテーマ)
2.運命 雨ニモ負ケズ
3.アラビアの唄
4.ポラーノの広場のうた
5.星屑の歌〜スターダスト
6.百年の孤独(オリジナルテーマ)
7.私の青空
8.笑う月
曲情報(CD)
作・演出:加藤 直
音楽:coba(小林靖宏)
Accordion:小林靖宏
Bass:吉野弘志
Bandnein:小松亮太
Programming:Jesper Siberg
共演者:今津朋子
会場:パナソニックグローブ座(11月6日〜17日まで12日間15公演)
新神戸オリエンタル劇場(11月20日〜11月24日5日間6公演)
宮沢賢治
1896年〜1933年
岩手県花巻市生まれ。日本が誇る作家・詩人。
「雨ニモマケズ」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」などが代表作。
童話作家作家としても有名だが、同時に教師であり農業家でもあった。
彼は天文学哲学・美術・音楽・宗教と多方面に渡り博学であり、
特に鉱物への関心は小学生の頃から強く「石っこ賢さん」と呼ばれていた。
鉱物への関心がやがて山・地質・地球・太陽・宇宙へと広がり“イーハトーブ”という幻想空間を作り出した。
2005年12月DVD化(1996年11月14日グローブ座収録)
ACT 宮沢賢治(1996年)48歳 宮沢賢治、岩手県生まれ。名前は誰でも知っているでしょう。
雨にも負けず風にも負けず…国語の時間に暗記した記憶はありませんか?
作家・詩人・教育者・農業者、それに鉱物や地質、天文学にまで興味を持った人物で、後に自然も人間も生も死も一体化させた「イーハトーブ」という幻想空間を作り上げました。
その幻想空間が今回の舞台。そこはまさに異界でした。
月、石、森、星、人、時空…すべてがそこに共存している世界。
現実に生きる私にとっては、理解しにくい世界でしたが、お絵かきや漫談や岩手弁が出てきて、ふっと現実に戻ったり。
「雨にも負けず…」をあのベートーベンの運命で歌い上げるのにはビックリしました。
いったいどこで息継ぎをするのか!
「異界」「星屑の歌」「百年の孤独」どれもスケールの大きな歌で、すっかり聞惚れてしまいました。
どんな歌でも歌えちゃうんだ…ジャンルを越えた「ジュリー」という名の芸術の世界はいったいどこまで広がっていくのでしょう!
お絵かきに風呂敷のひとり芝居に漫談。これには声を出して笑ってしまいました。
スケッチブックの絵は毎回描いているのでしょうね。1枚くらい頂ける物なら頂きたかった。
蓄音機の絵なんて見事でした!女の子の絵は、「タッチ」の南ちゃんみたいでしたね。
少年役の今津朋子さんも声がよく通っていて、ハツラツ感が良かったと思います。
ああいうタイプの娘には、ジュリーは無防備ですよね?
優しく見つめたり、匂いを嗅いだり、肩に顔を乗せたり…いえいえ演技ですって。
演技なんだろうけど、ちょっと代わってみたかったりして。
ジュリーの岩手弁も楽しかった!
笑いあり、幻あり、感動あり8年目ともなればさすがに余裕さえ感じられる充実したACTでした。