YOKOHAMA スーパーオペラ 「海 光」
演出:市川猿之助
脚本:斎藤 燐
作曲・編曲・音楽監督:加藤和彦
合唱監修:関屋晋
作詞:斎藤 燐・安井かずみ
美術:朝倉摂
照明:吉井澄雄
衣装:毛利臣男
音響:松木哲志
共演者:大地真央 市川右近 余貴美子 大谷亮介
坂東弥十郎 ほか
スサーノ役主演
横浜市市制100周年・開港130周年記念公演。
横浜アイスアリーナにて上演
1989年6月22日(木)〜6月26日(月)7公演
料金:SS席9000円 S席7000円 A席4000円
B席3,000円
横浜市市制100周年・開港130周年記念公演。
(あらすじ)
沢山の国を滅ぼしながら東へ東へと進んできた黒船と軍馬のアマクニの軍勢が、ついに平和なオオクニを侵略してきた。
強軍に立ち向かうか、支配を許して生き延びるか、オオクニは揺れに揺れていた。
巫女クシナダ(大地真央)の予言は「戦ってもアマクニに勝てぬ」であった。
だが民は「屈辱的な隷属よりも英雄的な死を」と主張する勇者コトシロ(市川右近)に同意し戦いに突入した。
オオクニはあえなく大敗しアマクニの武将スサーノ(ジュリー)が「火出国」と称してこの国を支配する事になる。
スサーノはクシナダを妻に迎え、オオクニを永住の地と決める。
「血も涙も持たぬ男」と言われたスサーノが、やがてクシナダを真に愛してしまう。
しかしクシナダはコトシロを愛していた…愛を知り、裏切られ、愛を捨てる。
愛を捨てながらも、二人の結婚式は華やかに開催される。
まず驚いたのは、スタッフの数。
まるでオリンピックの開会セレモニーのようなスケールの大きさだった。
次にメイクの濃さ。歌舞伎のような白塗りで、ジュリーの面影がない。
いや、UPで見ると目鼻立ちはたしかにジュリーだし、声もジュリー、手もジュリーだった。
何よりも素晴らしかったのは、澄んだ伸びのあるお声。高笑いは本当に悪者って感じがしました。
クシナダを誠に愛してしまうが、クシナダの心が自分に向かないやるせなさ。
その心の葛藤が歌からセリフから充分感じ取れて切なくなりました。
共演者の顔ぶれも豪華ですが、さすがに皆さん実力者。
大地真央さんの太い声に対しジュリーの澄んだ繊細な声。やっぱり真の悪人には向かないお声だわ(*^_^*)
格調高い大舞台で主役を演じたジュリーをとても誇らしく思いました。
わたしも横浜近辺に住んでいたら絶対市民コーラスに参加したのに…音痴は入れてもらえないか。