原作:佐野洋子
脚本:筒井ともみ
演出・振り付け:Philippe Decourle
企画:ホリプロ
共演者:山瀬まみ 白木美貴子(ダブルキャスト)
堀内充 深沢敦 ほか
ドラ役で主演
会場:
東京芸術劇場中ホール
1996年6月21日(金)〜7月29日(月)49公演
料金:S席8000円 A席6000円
名古屋 中日劇場
1996年8月4日(日)〜8月29日(木)39公演
料金:A席10000円 B席5000円
フランス
1996年10月10日〜13日
曲目情報
絵本・佐野洋子原作「100万回生きたねこ」のミュージカル化。
演出・振り付けはアルベールビル冬季オリンピックの偉大な演出家フィリップ・ドゥクフレです。
(あらすじ)
100万回も死んで、100万回も生きたねこがいました。
王様、船乗り、手品使い、どろぼう、おばあさん、女の子・・・100万人の人がそのねこをかわいがり、100万人の人がそのねこが死んだときに泣きました。
あるときねこは誰のねこでもない、のらねこになりました。
自由奔放にくらしていたねこでしたが、ある日、一匹の白く美しいねこに魅せられます。
やがて子どもが生まれ、自分よりも大切な家族を持つことになりました。しかし・・・
100万回死んでも悲しくなかったねこは、はじめて愛することを知り、愛する者を失って涙を流すのです。
ともさん感想:
1996年7月、話題のミュージカルが開幕。『DORA』
佐野洋子さん原作の「百万回生きたネコ」を舞台化ということで大きく取り上げられました。
それだけではありません。なんと演出は、あのアルベールビル冬季五輪の演出を手がけたフィリップ・ドゥクフレ氏。
またまた遠征してでも観たかった舞台です。
ワクワクするようなオープニングの音楽。
ドラの登場は、カッコよかった〜☆
♪命令すれば〜空も〜う〜ごく〜 ♪ひざまずけ〜世界よ〜お〜れのま〜えに〜なんとジュリーにぴったりの曲!!
ジュリーの魅力をもってすれば、まわりのすべてのものがひれ伏すであろう・・・動物もすべての木々たちも・・・そんな妄想を起こさせるほどの幻想的な舞台。
開始10分で夢の世界に引き込まれていきました。
王様のネコとなり、敵の打った矢が刺さり、死んでしまうドラ。
その倒れたドラの横顔の美しさ・・・息を呑むとは、あのことだと思いました。
(そんなところばかり観ていたわけではありません^^;)
百万回生き返るのですから、また次の飼い主が現れます。
「近頃、忘れ物ばかりして、思い出もみ〜んなぼやけていく・・・」という老婆のせりふ。
最近になって、そのせりふが痛いほどわかるようになってきました。
ドラの火の不始末で火事になり、また死んでしまうドラ。
炎の演出がきれいだった。
次々と幻想的な世界が続き、時間はあっと言う間に過ぎた。
好き放題生きたドラが、初めて涙を流したのは、白猫が死んでしまった時。
白猫を腕に抱き歌った「ラブ・デュエット」
胸がキューン☆となった。
涙が流れた。
ジュリーの歌うバラードは、切な過ぎる〜〜〜;;
でも舞台というのは、やはり生もの。
一日目は、見事に私の琴線に触れたのでした・・・が、2日目は、ちょっと泣きに入るのが早かったかな?ジュリー。^^;
ちょっとした間で、お芝居が違ってくるものなんだな〜と痛感しました。