脚本:横内謙介
演出:大谷亮介
音楽:野田晴彦 杵屋裕光
共演:高嶺ふぶき 伊藤蘭 茂山宗彦 斉藤暁
武岡淳一 山崎イサオ ほか
丹波屋八右衛門役で主演。
1994年に上演された舞台の再演。
会場:
日生劇場(東京)
1999年2月6日(土)〜2月28日(日)32公演
料金:A席11550円 B席6300円 C席3150円
2007年8月DVD限定発売
1994年11月に大阪・近鉄劇場で上演された舞台の再演
(あらすじ)
時は元禄。
大阪の町は心中、強盗事件が相次いで起こっていた。
どれも兼ねと欲の絡み合いが原因であった。
その事件のすべてに絡んでいたのが町内の高利貸し「八右衛門」だった。
その八右衛門は借金取りに行った先の遊郭で遊女の「お初」と出会いやがて入れ上がる。
お初には恋仲の「忠兵衛」がいたが、忠兵衛は金の工面に八右衛門の店に行き、店番をしていた八右衛門の妻「おさん」に惚れこんでしまう。
やがて4人の運命の歯車がしだいに狂い始める。
ともさん感想:
1994年の初演では、相手役は荻野目慶子さん。
なんと5年後の再演となる「ザ・近松〜恋の手本となりにけり」
お相手は、伊藤蘭ちゃん。
つい、蘭ちゃんと呼んでしまう。
荻野目慶子さんも摩訶不思議な雰囲気で妖艶でしたが、蘭ちゃんはやっぱり色っぽいですね〜。^^
1979年の百恵ちゃんとのビッグショーでこんなことを言っていたジュリー。
「髪がハラリ〜っと、色男の極めつけ!近松心中をやってみたい!」
これが、80年代なら間違いなく、金貸しの役ではなくて、辛い恋の果てに心中する・・・色男!!の役に違いない。
なんで〜?なんで金貸しの男の役なの〜?と思っていたら、これが、いいんだな〜☆
憎らしいけど憎めない・・・そんな男の役が妙にハマッていた。
もしかして、ジュリーってこういう役どころをやらせたら日本一!?
遊郭という妖しげな雰囲気が・・・ジュリーを色っぽくさせる。
着物を着て踊り歌うジュリーは、本当に身のこなしが美しい。
品格がある。
こういう人でなければ、ただの嫌な金貸しの男にしか見えないのだろうな〜。
私の一番お気に入りのシーンは、「お不動さんでもお参りしてこようかな」と言いながら歩き去るところ。
水色の着物がとてもよく似合って、そして可愛い☆