作:エリック−エマニエル・シュミット
訳:高橋 啓
演出:宮田 慶子
共演者:杉浦 直樹
記者エリック・ラルセン役で主演
会場:
東京 サンシャイン劇場
2004年5月21日(金)〜6月6日(日)17公演
料金:A席8400円 B席4200円
京都 南座
2004年6月12日(土)・13日(日)3公演
料金:1等席8400円 2等席4200円
北海道公演
6月16日(水) 伊達(だての杜カルチャーセンター)
6月18日(金) 札幌教育文化会館大ホール
6月19日(土) 札幌教育文化会館大ホール
6月21日(月) 紋別郡(勇払町文化センター)
6月23日(水) 北見芸術文化ホール
6月25日(金) 中川郡(幕別町百年記念ホール)
6月27日(日) 亀田郡(七飯町文化センター)
6月29日(火) 深川市文化交流ホーツみらい
7月 1日(木) 上川郡(朝日町サンライズホール)
イギリスの作曲家エルガーの「エニグマ変奏曲」を題材にした二人芝居
(あらすじ)
ノルウェーの孤島に1人で住んでいるノーベル賞作家のズノルコの元へ新聞記者のラルセンが最新作「未完の愛」についての取材にやってくる。
ズノルコは、ある一人の女性と手紙の往復だけで15年に及ぶ恋愛関係を続け、その往復書簡集『未刊の愛 』が刊行されて、大きな賞賛を受けている。
だがそれは文字通り未完で終わっている。
ラルセンは、「なぜ未完なのか? 相手の女性にはモデルがいるのか?」などと次々に質問を投げかける。
ズノルコは「神秘的なものが美しいのは、そこに秘密が隠されているからであって、真実が隠されているからではない」と答える。
だが二人のやり取りの中で、意外な真実が現れてくる。衝撃のズノルコ。さらに押し込むラルセン。
そして最後にもっと意外な真実が隠されていた。
それにしても膨大な台詞の連続と動きも殆ど無しというお芝居で、演じる側も観る側もずーっと緊張しっぱなしではなかったろうか…。
ジュリーは難しい役をよくこなしていた。時々見せる可愛い仕草や表情が嬉しかった。
北海道公演は札幌以外は、田舎の小さな町ばかりの公演で、「果たして客は入るのか?」と期待と同時にかなり不安があった。初日の伊達市は案の定、7割程度の入りだった。
客層もかなり高くジュリーファンは少なかったと思う。
そんな中で3列目の中央で観た。杉浦さんは流石に声に演技に迫力があった。
ジュリーは、表情が豊か!仕草がかわいい!声もよく通っていた!スターのオーラを見事に消し去って、記者ラルセンに成りきっていた。
でも、前髪が短かすぎです(衣装デザイナーの注文に忠実に従っていました)
・・・という訳で、伊達ではジュリーの仕草や表情をひとつも見落とすものかと食い入るように見ていました。
おかげで勘違い光線もビシビシ来て、シアワセなひとときでした。
終わった後の周囲の声は「太ったねぇ・・・」がやはり1番多かったが、あの髪とあの服が膨張させるんだ!と言い訳できるはずも無く…。
6月25日は幕別まで車を走らせました。先着順に席が決まるので並ぶ覚悟で!
おかげさまで最前列確保!頑張りました。
誕生日という事もあって、超満員の大盛況。よかったよかった!
伊達では杉浦さんの重厚な声に圧倒されたましたが、幕別では逆転していました。
ジュリーの益々澄んだ響きのある声に対し、杉浦さんはちょっとかすれ声で苦しそうでした。
やはりちょっとお疲れなのかな?
我ジュリーは元気ハツラツ、随所に可愛い手振りとお茶目な表情が加わり、サービス満点で余裕さえ感じられました。
私も、伊達の緊張はすっかり薄れ、どっぷりとストーリーにハマってしまいました。
ジュリーを意識し過ぎる事無く、ズノルコとラルセンの葛藤をしっかり味わう事ができ、大満足のお芝居でした。
おまけに朝並んでいる時に沢山のジュリ友さんとお話したりメルアドや待ち受け画像を交換したり。
初めて会った方とこんなにお話しが盛り上がった事って過去にあったかなぁ…楽しい待ち時間でした。