原作:川上弘美
脚本:山岸きくみ
音楽:coba
演出:久世光彦
振付:南流石
共演者:坂井真紀 モト冬樹 田中隆三 三木さつき
横山通乃 山崎イサオ すわ親治 小西康久
山口智恵 八木美智子 宴堂裕子
伊藤聡子
会場:
東京公演:Bunkamura シアターコクーン
2005年8月5日(金)〜21日(日)
料金:S席8500円 A席6300円 B席4200円
神戸公演:新神戸オリエンタル劇場
2005年8月25日(木)〜28日(日)
料金:S席8500円 A席6300円
名古屋公演:名鉄ホール
2005年9月2日(金)〜4日(日)
料金:S席8500円 A席6300円
(あらすじ)
行きつけの居酒屋でたまたま隣り合った37歳の元教え子ツキコさんと69歳の元国語のセンセイ。
カウンターでぽつりぽつりと言葉を交わす年の離れた二人が買い物や花見、キノコ狩りを通して徐々に
切ない恋に変って行く。
2005年12月9日DVD発売
のりさん感想:
としての一抹の不安を抱く老境に入ったセンセイ(ジュリー)とその教え子(坂井真紀)との三十有余年の歳の差を越えた恋の話。
私はジュリーのお芝居を遠征してまで観たいとは思っていなかったのですが、ネットでの皆さんの書き込みを見ているうちに居ても立ってもいられず、万博で賑わっている名古屋まで飛んで行ってしまいました。
白髪交じりの頭、髭、ゆっくりした話し方、ちょこちょこした歩き方などちょっと年寄りくさい気がしました。
69歳になった時のジュリーはどんな風になっているのだろう?ここまで老けてはいないと思うのですが・・・
こんな事を考えていたのも少しの間でした。 いつの間にかセンセイとツキコさんの世界に引きずり込まれていました。
ツキコさんへの思いで心がざわざわするセンセイ。
一人で生きていこうと決めていたはずなのに センセイに惹かれていくツキコさん。
<いっしょにいたいと心がさけぶ>
<抱きあいたいと心がさけぶ>
二人のせつない気持ちが 合間、合間に流れるバイオリンとチェロの音色と共に私の心に響いてきて胸が熱くなりました。
カミナリを怖がってセンセイの膝の上に乗って抱きついたツキコさん。
旅行に行ってやっとセンセイの布団に一緒に寝る事ができたツキコさん。
ちょっと妬けましたね! 羨ましい!
「センセイ!」「はい!ツキコさん!」と言いながら二人で布団を敷き、焦りながらどんどん服を脱いでいくシーンではちょっと笑いが・・・
センセイ、なぜそんなにたくさん着込んでるの?
事が終った後の二人は 何とも言えない満足気なやさしい表情。
心の中で「センセイ良かったね!」とつぶやいていました。大好きなシーンです。
ジュリーの演技力、特に目の演技がすばらしかったです。
歌うジュリーもいいけど演じるジュリーもいいなと思いました。