作:鈴木哲也・マキノノゾミ
演出:マキノノゾミ
音楽coba
振付:南 流石
美術:堀尾幸男
共演者:南野陽子 茂山宗彦 冨岡 弘 若杉宏二
すわ親治 野田晋市 山口智恵 佐藤 綾
蟷螂 襲 累 央 宴堂裕子
演奏:バンド3名編成
主催・制作:ココロ・コーポレーション
新田雅吉役で主演
会場:
東京公演:東京芸術劇場中ホール
2006年7月21日(金)〜8月6日(日)
料金:S席8500円 A席6300円 B席3500円
名古屋公演:名鉄ホール
2006年8月19日(土)〜8月20日(日)
料金:S席8500円 A席6300円
大阪公演:シアタードラマシティ
2006年8月23日(水)〜8月27日(日)
料金:S席8500円 A席6300円
(あらすじ)
昭和の初めの大阪、インテリの日雇い労働者・新田雅吉はひょんなことから、今をときめくナニワデパートに勤めることに・・・・・。
入社後の雅吉は、やることなすこと全てが大成功、出世街道を駆け上り、やがて重役になる。
仕事一途な雅吉を心配しつつも健気に支え続けてきた妻の繭子はある日、こらえきれない虚しさに襲われる。
地位や名誉を得る事によって周囲への思いやりをなくしてしまう。
そんな雅吉に耐えられなくなってついに繭子は家を出てしまう。
雅吉はやっと目が覚めて、屋台を引いて繭子の元に。
2007年1月15日DVD発売
のりさん感想:
席につくと、レトロな雰囲気で大阪の案内をするバスガイドの声が流れ、幕が上がる前から「天国を見た男」の世界に引き込まれていました。
「出世よりも、やさしい心を忘れないでほしい」「身体をいとうてほしい」と思う繭子。
「仕事に精出す男でなけりゃ、どうして女房を大事にできる」という雅吉。
お互いに相手を思っていながら、すれ違っていく二人に胸がキュ〜ンとしてきました。
二人の別れの場面で、背中を向けて離れていく雅吉さんの後ろ姿が寂しげで・・・これぞ背中の演技です!
ジュリーは怒鳴ったり、笑わせたり、涙を誘ったり、いろいろな表情を見せてくれました。
また、衣装も、土方姿、スーツ、トレンチコート、着物と、次から次へと変わっていき楽しかったです。腹巻を忘れて舞台に出てきてしまったこともあったらしいですが・・・
ナンノちゃんの、しっとりとして、控えめな奥様役お似合いでした。
最後 雅吉さんの大きな(?)胸にすっぽり抱かれた姿はちょっと羨ましかったぁ・・・
雅吉さんの世界なのに、時々「ジュリー」も感じ、楽しいお芝居でした。