音楽劇「探偵〜哀しきチェイサー」
作・演出:マキノノゾミ
音楽:coba
振付:南 流石
美術:奥村泰彦
照明:林 之弘
音響:田中裕一
衣裳:三大寺志保美
ヘアーメイク:角田和子
演出助手:片岡正ニ郎
舞台監督:齋藤邦彦
制作:高橋 勇
演奏(ピアノ):久保祐子
共演者:伊藤蘭 冨岡弘 若杉宏二 すわ親治
野田晋市 有馬自由 小椋あずき
小飯塚貴世江 佐藤綾 宴堂裕子ほか
花山新太郎役主演
2009年4月3日(金)〜7日(火)大阪公演
シアター・ドラマシティ(6公演)
2009年4月10日(金)〜26日(日)東京公演
紀伊國屋サザンシアター(20公演)
料金:S席8500円 A席6300円 B席4200円
1978年の発売されたジュリーのアルバム“今度は華麗な宴にどうぞ”の収録曲「探偵〜哀しきチェーサー」の舞台化。(作詞:阿久悠 作曲:大野克夫)
(あらすじ)
時は1998年。阪神淡路大震災の3年後、初冬の神戸。
バー「フェアウェル」のマスター花山新太郎(ジュリー)は元警察官で今は裏で気ままな探偵稼業をやっている。
ある夜、店の客として現れたのが実業家の友永麻里亜(伊藤蘭)だった。
麻里亜は娘の自殺事件の調査を花山に依頼しに来たのだ。
麻里亜の娘は、不良グループに覚せい剤を打たれ、挙句に暴行され、自殺。
麻里亜の夫は現職の警察官で、娘の事件を調査していたが、犯人を逮捕する前に、自ら命を絶った。
新太郎は調査を引受ける…犯人は誰か・・・事件の真相は…。
果ては警察キャリアを巻き込む大事件へと発展し、麻里亜の秘められた真実も同時に暴くことになる。
今回のお芝居は、マキノノゾミさんが「探偵〜哀しきチェイサー」の歌を聴いて書き下ろしたという。
「ぼんち」の時は本をしっかり読んで予習してから観たが、今回は曲だけが頼り。何回も聴いていろいろシュミレーションして臨みました。
私のシュミレーションよりは、はるかにカッコイイ、綺麗で粋な探偵さんでした(ジュリーが演じるんだから当たり前か…)
蘭ちゃんの演技もとっても良かったし、冨岡さん、野田さん、小椋さんの個性も光ってた。
ハードボイルドあり、笑いあり涙あり。うっとりする歌あり。神戸の夜景も素敵でした。
それにしても、すわさんの登場にはビックリ!あんな汚い女装は久々に見ました。(ススキノのおかまバー「ネグリジャン」のママを思い出してしまった(^^ゞ)
欲を言うと真実を暴く探偵さんの奮闘ぶりをもうちょっと見たかった気がします。
ラストシーンはなんとあっけない!もっと二人の会話がほしかった…幕の降り方に無情を感じました。
でもこれが良いのかも・・・感情をぐっと押し殺してコーヒーを入れる…探偵さんらしいかも知れないですね。
その胸の内をいろいろ思いめぐらしながら余韻に浸っていました。