製作:渡辺晋、田波靖男
監督:岩内克己
脚本:田波靖男
音楽:村井邦彦
撮影:原一民
美術:樋口幸男
編集:広瀬千鶴
録音:長岡憲治
照明:比留川大助
スクリプター:中尾孝
共演者:久美かおり・藤田まこと・ 左とん平
小松政夫・アダムス・杉本エマ ほか
1969年7月12日公開(東宝)
挿入歌
1.美しき愛の掟
2.はだしで
3.Lovin' Life
4.にくい時計(アダムス)
5.タイガースの子守歌
6.Rain Falls ON The Lonely
7.Smile For Me
8.髪がゆれている(久美かおり)
9.風は知らない
10.Ket The Music Start (ピンキーとフェラス)
11.Tt's a Beautiful day(ピンキーとフェラス)
12.嘆き
2007年10月26日DVD化
(
あらすじ)
毎日毎日続く過密スケジュールにタイガースの5人はうんざりしていた。
ある日、「自由な時間が欲しい」と心の中で呟いたジュリー。
すると、「出門鬼太郎」と名乗る悪魔の化身が現われ、「時間を買わないか」と持ちかける。
契約を交わすと自由な時間を得られるが、契約時間内に戻らないと魂を頂く。
魂を失っても死なないが、人を愛する心を失うだけと言う。
他の4人は信用しなかったが、ジュリーだけ3時間の契約を交わす事にする。
自由気ままな時間を過ごしたジュリーは体験した事を他の4人に話す。
ある日、CM撮影に疲れた5人は、鬼太郎を呼び出して24時間の契約を交わす。
鬼太郎の狙いは5人の魂を奪い取る事だった。
鬼太郎は仲間の魔女「マジョリー」を使って5人が契約時間内に戻れないようにさまざまな妨害をし、窮地に追いやる。
5人の窮地を救ったのが新倉めぐみだった。
めぐみは作曲家の父が客死したロンドンに残した「楽譜」を取って来てほしいと言う。
5人は、鬼太郎と1週間の契約を交わしてロンドンへ向かう。
憧れの地に着いた5人は、ロンドンを満喫するが、鬼太郎の策略で所持金やパスポートを無くしてしまう。
そんな時、5人の前に再びめぐみが現れピンチを救う。
目的の楽譜を手に入れた5人とめぐみは日本に戻るが時差を計算し忘れていた為、契約時間を越えてしまった。
魂を頂こうと5人に迫る鬼太郎。
拒む5人に鬼太郎は、「5人の誰かを真剣に愛している者が魂を代わりにくれれば許す」と言う。
ジュリーを愛していためぐみは自分の魂を差し出すと鬼太郎に申し出、「父親が残した曲をジュリーが歌うまで待って欲しい」と言う。
その曲には神の力が宿っていた。
鬼太郎は苦しみもだえ、ついに蛙に姿を変えてしまった。
ともさん感想:
何年ぶりかで見た「ハーイ!ロンドン」とても新鮮だった。
おとぎ話のようなタイガースの映画だけれど、不覚にも涙しそうになった(笑)
なぜなら、私の好きなタイガース後期の歌が散りばめられているのだもの。
♪美しき愛の掟
♪淋しい雨
♪スマイルフォーミー
♪風は知らない
♪はだしで
♪嘆き
楽譜を見つけたとき、タローが船の上でギターを爪弾く・・・ここで涙腺がいっきに緩んだ。(笑)
そうだ、当時見たときもここで感動したのだった。
まだ中学生だった私はロンドンに憧れていた。
ヒッピーが意味もなくカッコよく見えた。
ロンドンの街を闊歩するタイガースがまぶしいくらいカッコイイ☆
共演者もなんと贅沢なことか。
村井邦彦さん、ビージーズ、ピンキーとフェラス、今思えばすごいスケールの大きな映画だったんだ。
「魂がなければ歌は歌えない・・・」ジュリーのこの言葉が心に残る