監督:長谷川和彦
脚本:レナード・シュレイダー 長谷川和彦
原案:レナード・シュレイダー
製作:山本又一朗
プロデューサー:伊地智啓
撮影:鈴木達夫
音楽:井上尭之
音楽プロデューサー:多賀英典
美術:横尾嘉良
編集:鈴木晄
録音:紅谷愃一
スチール:安保隆
助監督:相米慎二
照明:熊谷秀夫
城戸誠役で主演
1979年10月6日公開(東宝)
2000年12月21日DVD発売
(あらすじ)
「フーセンガム」こと城戸誠は遅刻常習犯の中学校の理科教師である。
だが、アパートの自室では原子力発電所から液体プルトニウムを盗み、原爆を作っていた。
「原爆があれば何だって出来る」完成した原爆を盾に、警察に挑戦状を突きつける。
城戸が指名した交渉相手のは丸の内警察署捜査一課の山下警部だった。
かつて誠がクラスごとバスジャックされた折、体を張って誠と生徒たちを救出したのが山下だった。
誠はこの事件で好敵手を得たのだ。
第1の要求は、「野球中継を最後まで放映しろ」これは見事に成功。
第2の要求はラジオ番組を通じて決まった「外務省の力でローリングストーンズを来日させろ」
そして第3は現金5億円。しかし逆探知で城戸は追い込まれ、現金を屋上からばら撒かせ、混乱に紛れて脱出する。
そしてローリングストーンズライブの日、武道館には山下ら警察官が張っていた。
それに気づいた城戸は山下にピストルを突きつけビルの屋上に連れ出す。
山下は何度も銃弾を浴びながらもこん身の力で城戸を抱え込みいっしょに屋上から飛び降りる。
山下は転落死、城戸は木に引っ掛かって難を逃れる。
城戸は原爆の入ったバッグを抱え、原爆症に侵されガムを噛みながら雑踏の道を歩く。
1979年「MOVIE MAGAZINEベスト・ムービズ
批評家選出・日本映画 1位
読者選出・日本映画 1位
批評家選出ベスト・スタッフ&キャスト 沢田研二 1位
読者選出ベスト・スタッフ&キャスト 沢田研二 2位
「シティロード」読者選出ベストテン
印象に残った邦画 1位
洋画・邦画を問わず最もその活躍が印象に残った監督(長谷川和彦) 1位
洋画・邦画を問わず最もその活躍が印象に残った男優(沢田研二) 3位
書き上げれば、キリがない程の評価を受けた作品だ。
ジュリーは、「報知映画賞」最優秀主演男優賞、「映画ファンのための映画まつり」主演男優賞も取っている。
長谷川和彦監督の最高傑作であるとともに、ジュリーの代表作とも言えるでしょう。
30年の月日が流れた今でも大勢の映画ファンがこの作品を絶賛しています。
たかさん感想:
理科の教師をしている城戸誠(ジュリー)がある日プルトニウムを盗み原子爆弾を作ってしまう。
政府に対し様々な要求をし、やりたい放題。
当時はこんな人居る訳ない!
なんていう感じで、ジュリーのカッコ良さばかりが目立ちましたが、今改めて観ると複雑な気持ちになります。
こういう事が現実に起こりそうだという不安、狂気のような事件が当たり前のように起きている現在...なんだか考えさせられました。
でも時々みせる無邪気な顔、何気ない仕草、やっぱりジュリーは素敵です!
何十年も経っているのに古さを感じないと言う若い人の感想も納得です。
「すべての犯罪者はかつて平凡な市民だった!」のキャッチフレーズが今も頭から離れません。
ジュリーと長谷川監督でもう一度映画を作ってくれないでしょうか〜何か又新しい今までにないような...期待していよう