監督:山田洋次
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
製作:島津清 佐生哲雄
企画:小林俊一
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純
美術:出川三男
編集:石井巌
録音:鈴木功
共演者:渥美清 賠償千恵子 田中裕子 下條正巳 前田吟 吉岡秀隆 ほか
動物園の飼育係「三郎」役で出演
1982年12月28日公開(松竹)
2005年7月29日DVD発売
(あらすじ)
内気で真面目な三郎青年が、亡き母の遺骨を持って大分の「湯の平温泉」に泊る。
この亡き母が仲居をしていた思い出の旅館で、寅さんや瑩子さんと出会う。
東京に帰る日、瑩子さんに惚れた三郎青年は、「僕とつきおうて下さい」と叫んだ。
その不細工な求愛にあきれた寅さんが女の口説き方を伝授する事になる。
車で東京に帰った寅と三郎はヘ卜ヘトになって柴又に辿り着く。
とらやの家族の団らんは、母と二人で育った三郎にはとてもうらやましく思えた。
そして、三郎は自分の思いを螢子に伝えてほしいと寅に頼んで帰っていった。
一方、螢子も、寅との楽しい会話が忘れられず、とらやを訪ねた。
数日後お酒を飲みながら、寅は三郎の気持ちを螢子に伝えるが「二枚目すぎて〜」と乗り気ではない。
寅の報告にガックリする三郎。「寅さん、男は顔ですか?」と泣きそうな顔で帰って行く。
気の毒に思った寅は、螢子をとらやに呼び、偶然を装って三郎と合わせる。
ぎこちない二人だが、その日からデートをするようになった。
ある日、とらやを訪ねた螢子は寅に「三郎さんは、チンパンジーのことしか話さず、大事なことにふれようとしない」と今後の不安を話す。
寅はそんな螢子に、好きだから余計に、思っていることが言えないんだと説得する。
さくらにも励まされ、螢子は、とらやの帰路、三郎の本心を聞こうと決意、彼の勤め先を訪ねた。
話があるという螢子に、三郎も話したいことがあると、観覧車に誘った。
そこで三郎の思いがけないプロポーズ。
結婚することを決めたという螢子の電話を聞くと、寅は、これからやって来るという二人を待たずに旅に出るのだった。
よっぺさん感想:
なんとも初々しい青年を演じてるジュリーでした!
どうしてジュリーにこういう青年をやらせようと考えたのか山田監督に聞いてみたい気がします。
相手役が田中裕子さんだから?
でも撮影中は多分アドリブで笑いが耐えなかったのだろうな〜と想像しちゃうほどアットホームな映画だ!
まっ、それが「男はつらいよ」の目指すものだと思うから。
ジュリーの素朴?な演技がスンナリと馴染んでいてついニンマリとしてしまう^^
やはり「渥美清さん」の演技力がまわりの出演者の魅力をも引き出してしまうのだろう!
「お前があまりにも2枚目だからダメなんだよ」と寅さんが言うと「男は顔ですか!」とムキになって怒る三郎青年。
ここは何度観ても笑えます^^
寅さんが「恋は雰囲気が大事」と三郎に告白の手ほどきをする所も可笑しい!
それにしても観覧車の中の2人・・・当時は複雑な気持ちだったな?
理由はいろいろありますが・・・ここでは控えておこう^^;