監督:森田芳光
原作:丸山健二
脚本:森田芳光
プロデューサー:岡田裕 細越省吾 大森慎
撮影:前田米造
音楽:塩村修
美術:中澤克巳
編集:川島章正
録音:宮本久幸
共演者:杉浦直樹 樋口可南子 宮本信子
加藤治子 矢崎滋 ほか
テロリスト工藤直也役で主演
1984年2月18日公開(日活)
2001年11月22日DVD発売
(あらすじ)
自称、歌舞伎町の医者・大倉は、ある謎の組織から莫大な報酬で、別荘の管理と一人の男の身の回りの世話、心身のチェックを依頼された。
それを引き受けた彼は、ある田舎町の駅で工藤という若い男を出迎える。
大倉は工藤を別荘に案内し、組織の指示通りに調理した夕食でもてなすが、工藤は酒も煙草も拒否、食事もデザートから手をつけるという変わり者だった。
大倉は工藤の正体も、ここに現われた目的も一切知らされず、また質問する事も禁じられていた。
ただひたすら、組織からの一方的な電話による指示通りに彼の世話をするのだった。
工藤は早朝、森林を駆け回り昼は海で水泳をし、別荘に帰っては室内トレーニングを続けるという日課を黙々とこなしていた。
大倉はそんな彼のストイックな姿に魅せられていく。
あるコンピューター室で少年がキーを叩いている。
ブラウン管には工藤と大倉の行動がグラフィック化され、二人の体格、性格に対照して「コヅエ・ヒロミ」という女が叩き出された。
そして、梢が組織から工藤のために別荘に送り込まれてきた。
男二人と女一人の奇妙な生活が始まる。
工藤は梢に全く興味を示さず、その謎めいたペースをくずさない。
一時、大倉にモーションをかけていた梢も、工藤に興味を持ちはじめ、愛を抱いていく。
コンピューターが、遂に組織が排除すべき人物をあぶり出す。
驚く幹部達。それは組織の会長・谷川の名だった。
夏の終わり、売春宿に出かけた大倉は、そこのおかみ・たえから、この町に信者の多い新興宗教の谷川会長が訪れることを聞く。
大倉は初めて工藤が負っている使命とそのターゲットを知った。
工藤は谷川会長を刺そうとして失敗し、警察に捕まった。
それを知った組織の新条は会長を暗殺する。
工藤はパトカーの中で手首を噛み切る。
よっぺさん感想:
まずは舞台となってる小さな田舎町が北海道の渡島駅(実際は大野駅)というのが単純に嬉しい!
以前掲示板にも「ときめきに死す」の重要なシーンの舞台になった町ということでことが記事になっていたのをUPしていたと思うが。。。
七飯町、松前町など函館周辺で撮影されたらしい。
共演の杉浦直樹と樋口可南子と3人が外食してる店はあの有名なカレーの店「五島軒本店」だ。そこにも行ったことがあるのでこれ又単純に嬉しい!
ジュリーは孤高のテロリストという設定でなんとも不思議な青年を演じている。
髪も短く、ジュリーが芸能界に入っていなかったらこんな感じになってたのかな?
自分でも普通の目立たない人になってたと思うなんて言ってたことをふと思い出し、そう思った!でも想像できないけどね^^;
結果は綿密な計画を立ててたはずであろうに簡単に新興宗教の会長の暗殺に失敗してしまう。
そして映画の中でくるみを簡単に噛みくだく頑強な奥歯で手首を噛み切って自決してしまうシーンは圧巻だ!
このシーンのために2度もくるみを噛む場面が設定されてたのだろうか・・・。
ここでは「とんねるずの食わず嫌い」で梅干の種を噛んでいたのを思い出す。
私も真似してみたけど歯が折れそうで挫折。本当に丈夫なんだな〜^^
なんだか感想になってないけど、今では舞台となった町・・・大野町と上磯町が合併して北斗市になったということで時の流れを感じます。
それにしても町民2千人のエキストラが使われたそうな。
私もそこの空間に居たかったな〜^^
最後に工藤直也の子供時代を演じてる子。
よくぞ探してくれたなと感心するほどぴったりなお顔の子。
泳ぐ男としてサリーも出てたりして、違う意味では楽しませていただきましたです。