監督:鈴木清順
脚本:大和屋竺 木村威夫 鈴木岬一
原作:梶山季之
製作:櫻井五郎
プロデューサー:中村賢一
企画:奥山和由
撮影:藤沢順一 高田昭
音楽:井上尭之
美術:木村威夫 丸山裕司
編集:鈴木晄
共演者:萩原健一 田中裕子 柄本明
チャック・ウィルソン ランディ・レイス ほか
大沢鉄五郎役で出演
1985年2月6日公開(松竹
)
1985年3月1日ビデオ発売
(あらすじ)
昭和初期、芸者の小染は、旅回りの役者の順之助(桃中軒海右衛門)と出会い、深い仲になる。
小染は、前の旦那の目を盗んで浮気をしたことがバレ、背中に蛸の刺青を彫られてしまった。
順之助は浪花節語りの桃中軒雲右衛門に憧れ、一座を逃げ出していた。
旦那と一座から逃れるため二人はサンフランシスコに渡る。
浪花節で日本人移民を慰問するという気宇壮大な出発だったが、口入れ屋にだまされ、有り金は底をつき、小染のアクセサリーも賭博で取られ、小染は女郎に、海右衛門は乞食になる。
そんな時、二人は大西鉄五郎<通称ガン鉄>と出会う。
ガン鉄は横浜ハウスに巣喰う快男児で、街頭で狼花節をうなる海右衛門を見かねて、高級ナイトクラブに連れ出し、「浪花節は通用しない」と忠告する。
そこで踊っていたダンサーのリリアンは、和服の海右衛門をサムライ!と一目惚れしてしまう。
その頃のサンフランシスコは中国人、日本人など様々な人種が入り乱れる欲望の街で、シカゴのギャング、カポネも西部進出を狙い、弟のフランク・カポネを派遣して来た。
フランクはサンフランシスコの密造酒を独占しようと計画していた。
ガン鉄も、つくり酒屋の息子だった海右衛門に“シスコ正宗"を作らせて対抗する。
三人はカポネに徐々に追いつめられていく。
そんな中で、小染は自動車事故で死んでしまう。さらにガン鉄もフグを食べて中毒死。
海右衛門はリリアンに介錯させ切腹するのだった。
ともさん感想:
カポネ大いに泣く。感想を書くには難しい・・・
当時も賛否両論の話題の映画。
何が話題って・・・まずは記者会見のジュリーのわざとらしい「いねむり」会見。^^;
見ているこちらのほうがハラハラしましたね〜。
そして、札幌での試写会。
もしかしてジュリーがいらっしゃるのかしら☆と密かに期待しながら会場へ・・・。
ステージへ出ていらしたのは、監督とショーケンと主題歌を歌っていた方の3人。
もしかしてジュリーが!?と思っていた私たちは、ただ静かに拍手をするだけ・・・^^;
ショーケンにはなんだか申し訳なかったかな。
鈴木清順監督の映画は、好きか嫌いかどちらか二分されてしまうと思う。
芸術的と言えば芸術的・・・訳がわからない、という感想もうなづけるし・・・。
凡人の私には高尚過ぎてなかなか理解できない映画だった。