監督:鈴木清順
製作:荒戸源次郎
プロデューサー:秋山道男
脚本:田中陽造
撮影:藤沢順一
音楽:河内紀 梅林茂
美術:池谷仙克
編集:鈴木晄
録音:橋本文雄
助監督:祭主恭嗣
照明:上田成幸
共演者:毬谷友子 宮崎萬純 広田玲央名
原田芳雄 坂東玉三郎 長谷川和彦 ほか
竹久夢二役で主演
1991年5月31日公開(ムービーギャング)
2007年3月21日DVD発売
(あらすじ)
恋人の彦乃と駆け落ちするため、金沢近郊の湖畔へと向かう夢二だったが彦乃は現れず、そこの小さな村では、不似合いな銃声が鳴り響いていた。
稀代の殺人鬼・鬼松が妻と妻を寝取った男・脇屋を殺して山に逃げ込んだのだった。
一方、湖上に漂うボートには白い日傘をさした美しい女が乗っていた。
脇屋の妻・巴代と名乗るその女は、浮かび上がってくるはずの夫の死体を待っているのだ。
巴代の美しさに引かれていく夢二、やがて二人は深い仲になってゆく。
そんな二人に忍び寄る脇屋の影とそれを追う大鎌を振りかざした鬼松。
ある日鬼松の大鎌に襲われ負傷した脇屋を巴代のもとへ連れていく夢二と御舟だったが、脇屋の死を信じる巴代は、彼の存在を認めなかった。失意に陥り去っていく脇屋は、その後金沢駅で病に苦しむ彦乃を助け家に連れ帰る。
脇屋の命令で夢二は巴代の美しき裸体を描いていた。
そんな二人の前に再び現れる鬼松。殺気立った彼を前に、命がけで脇屋を守ろうとする巴代。
逃亡に疲れ、巴代の姿に圧倒された鬼松は、脇屋殺しをあきらめ死を決意。夢二と巴代はそんな鬼松の死を見届ける。
そして、巴代と共に逃避行を決意する夢二。
しかし巴代は「着替えしてきます」と言ったきり、戻ってこなかった。
それでも白々明けの湖畔で巴代を待ち続ける夢二の前にひとりの女が近づいてくる。
そこに現れたのは彦乃だった。「あの人はもう来ませんよ」と夢二に告げる。
のりさん感想:
私がこの映画を見たのは、封切りから10年も経ってからでした。
小さな映画館で鈴木清順の映画をいくつか上映していたのですが、観客は私の他に2〜3人しかいませんでした。
みんなジュリーファンだったのかな?
ファン復活後初めて観たジュリーの映画。
「ガラスのジュリー」がいつの間にか「大人の男」になっていて、竹久夢二役のジュリーの色男ぶりにノックアウトされてしまいました〜。
紙風船や湖、そしてラストのすすきの野原など綺麗なシーンが多かったですね。
ジュリーの全裸シーンもありました。
(今とは違って・・・)
鈴木清順大正浪漫3部作のひとつで、竹久夢二役の艶っぽいジュリーは清順ワールドにぴったりでした。