監督:市川準
脚本:犬童心一
製作:泉正隆 中澤隆司 勝田祥三
撮影:小林達比古 蔦井考洋
照明:中須岳士
美術:山口修
音楽:浅川朋之
主題曲:尾崎豊 真心ブラザース
共演者:池脇千鶴 田中裕子 南野公助 中野敬佑
小林麻子 辻中達也 町田康
剣太郎セガール ミヤコ蝶々 ほか
霜月隆介役で出演
1999年3月27日公開
(大阪物語製作委員会配給)
関西テレビ開局40周年記念
芸術文化振興基金助成作品
1999年12月17日ビデオ(VHS)発売
(あらすじ)
中学2年の若菜の両親は、「はる美&りゅう介」という売れない夫婦漫才師。
ふたりのネタはいつもワンパターンで、若菜と10歳になる弟の一郎は両親の真似をしてはご近所さんを喜ばせていた。家族4人、貧しいながらも幸せな毎日を送っていた。
ところがある日、女にだらしない隆介が妙子という20歳も年下の女性を孕ませてしまった。
これまでも夫の浮気を大目に見てきた春美ではあったが、今回ばかりは堪忍袋の緒が切れた。
漫才師としてのコンビは解消しなかったものの、夫婦としてのコンビを解消する春美。
一方、春美に三行半を突きつけられた隆介は妙子と再婚すると、元の家から4軒先の家に住みだした。
やがて千里という女の子が生まれる。
春美と隆介は先々のことを考えて・カップル・というスナックをオープンした。
別れた筈なのに、結婚している時より仲の良い二人だったが、またもや隆介の浮気の虫が疼きだした。
今度は、マジシャンの助手に手をつけたらしい。
これに呆れた妙子は、千里を置いて家を飛び出してしまう。
隆介は酒に溺れるようになり、ある日突然蒸発してしまう。
「私が探すしかない。弟や生まれたばかりの妹のため、お母ちゃんのため、そして自分自身のため」
そう決心し若菜は夏休みを利用して隆介を探す旅に出た。
途中、彼女は登校拒否で学校に顔を出さなくなった同級生のトオルと再会する。
トオルと共に隆介を探して様々な大阪の町や風景を見て回る若菜。
やがて、彼女は人々が語る隆介の意外な一面や自分自身の内面を見つめ直すようになっていく。
そんなある日、補導員に隆介が車の事故で入院したと聞き急いで病院に駆けつけた。
若菜は、そこで久しぶりに家族と顔を合わせるのだった。
たかさん感想
ジュリーと裕子さんの共演!
えっ?って思いましたが売れない漫才師の夫婦役を二人共自然に演じていましたね。
裕子さんの「しょーもない!」と言う台詞も妙に迫力あって可笑しかった。
時々普段もこんな感じなのかな?って思わせるシーンも見え隠れしましたが、それも見所の一つだったりして....。
車の事故で入院中の隆介が若菜と再会するシーンはジーンときました。
痛々しい包帯姿で微笑む顔、とっても優しい。
この頃のジュリーの笑顔はとってもあったかい感じがする。
当時感じる事はなかったのは自分も丸くなったせいだろうか〜。
何をしても憎めない隆介が可愛く思えてくる^^
「大阪に一度住んだ者は大阪を離れられない」という言葉がありますが大阪ってそういう街なんでしょうか。
ちょっと体験したくなりました。