監督:三池崇史
脚本:竹山洋
原作:山本周五郎「さぶ」(新潮文庫刊)
製作:松本国昭 松下康
撮影:山本英夫
照明:小野晃
美術:松宮敏之
音楽:遠藤浩二
共演者:藤原竜也 妻夫木聡 田畑智子 吹石一恵
六平直政 山田辰夫 有薗芳記 堀部圭亮
遠藤憲一 山口祥行 玉木 宏 合田雅吏
八木小織 西山繭子 田中要次 林知花
石丸謙二郎 大杉漣 ほか
同心・岡安喜兵衛役で出演
2002年10月5日公開(キネマ旬報社)
2003年2月22日DVD発売
2002年5月14日に放映されたTV特別番組のドラマの完全版として映画化された。
(あらすじ)
江戸の下町。
経師屋芳古堂に幼い頃から住み込み、同い年の表具職人・栄二(藤原竜也)とさぶ(妻夫木聡)。
口数は少ないが器用で男前の栄二と、愚鈍でのんびりとした正確だが誠実なさぶは、兄弟以上の信頼関係と友情によって支えあってきた。
ニ人は得意先の両替商「綿文」でふすまの張替えの仕事をしていたが、ある日突然栄二が仕事からはずされ、姿を消した。
さぶは心当たりを訪ね歩いたが、行方は知れず。栄二は石川島の人足寄場に送られていた。
栄二は、「綿文」で高価な金襴の切を盗んだというあらぬ罪をかけられ、人間不信に陥っていた。
無実の訴えを聞き入れなかった綿文の主人や理由なき暴力を振るった役人への復讐を誓う栄二は、心を深く閉ざし、寄場では“ぶしゅう”と呼ばれ、周りの人間と毎日のように諍いや、もめ事をおこしていた…。
その閉ざされた心は親友のさぶ(妻夫木聡)や同心・岡安(ジュリー)らの温かさに接し、徐々に開かれていく。
のりさん感想
たまたま新聞の映画館の案内を見ていたら沢田研二の名が・・・この頃はまだ澤会にも入っていなかったので、ジュリーに関する情報は皆無。
ジュリーがどんな役で出てくるのかワクワクしながら観ていました。
舞台は江戸時代、無実の罪で島流しにされ、復讐心と人間不信の栄二(藤原竜也)が、幼なじみのさぶ(妻夫木聡)の熱い友情や、同心・岡安(沢田研二)らによって徐々に心を開いていく物語。
ケンカをして相手を叩きのめした栄二を 突然 ボカァ−ン!
「ばかもの!!」と殴った岡安。そして「この大ばかもの・・・」この二つのせりふが栄二への愛が出ていていいです。
また、川辺で話しているところも 栄二をほわ〜っとあったかく包み込んでいる岡安の優しさがにじみ出ていていい場面でした。