監督:加門幾生
脚本:三澤慶子 加門幾生
共演者:麻生久美子 阿部サダヲ 玉山鉄二
袴田吉彦 南果歩ほか
詐欺師・江ノ本章一役で出演
2004年2月28日公開(東京テアトル)
2004年11月24日DVD発売
(
あらすじ)
ひとりぼっちで生きている、夢見がちで人を疑うことを知らない純粋な女性エイコ。
人に勧められた商品を素直に信じて買い込み、支払のため借金を重ねる。
さらに働いていた会社が倒産。給料ももらえないまま社長に夜逃げされてしまう。
借金の取り立て屋に追われながら社長のマンションを訪ねたeikoだが、そこにいたのはボケた老人・江ノ本(ジュリー)だった。
江ノ本は「かよ、遅かったじゃないか」と優しく微笑んで、エイコを部屋に迎い入れる。
エイコもまた帰る部屋がなく、しばらくそのマンションでいっしょに暮らすことになる。
江ノ本は実は詐欺師であったが、エイコの純粋な優しさに触れて、温かい心を取り戻し、エイコのために一肌ぬいで姿を消す。
“日本版アメリ”といったストーリー。
のりさん感想
映画が進んで行くにしたがい、江ノ本のエイコを見る目がだんだん優しくなっていき、最後、歩道橋の上での笑顔が一番優しい!
あの笑顔で見守られていたらエイコはもう大丈夫!
江ノ本の優しさに心が温かくなりました。
くみこ感想
最初の登場場面を観て、「えー、ジュリーになんて恰好させるのよ」と思った。
ゴマ塩の髭はボウボウ、ダボダボのジャージに色あせたニットのカーディガン。
ちゃぶ台でインスタントラーメンをすすったり、団子を喉に詰まらせたり・・・覇気が無いっちゅうか、いや、もちろん演技ですが。
後半はちょっとひねた「あしながおじさん」っていう設定なんでしょうが、ジュリーがやる意味ってなんだろう…と真剣に考えてしまいました。
救われたのはキャッチボールを楽しそうに教えるシーンと優しい笑顔。この笑顔をスクリーンで見れただけでも満足の映画でした。