NTVドラマ「太陽にほえろ」
第20回「そして愛は終わった」ゲスト出演
脚本:市川森一
演出:金谷稔
共演:萩原健一 石原裕次郎 竜雷太 露口茂
関根恵子ほか
殺人犯の美大生「清坂貞文」役で出演
1972年12月1日放映
(あらすじ)
美大生の清坂貞文(ジュリー)は、おばとの不倫を目撃され、おばを脅迫していた女中の老婆を殺す。
すべてはおばへの愛だった。
自分も死を選び、マカロニ警部を挑発して射殺させる。
ピッグの活動とは別に、ジュリーはソロ活動、ショーケンは俳優に転向していきました。
太陽にほえろのマカロニデカ役はショーケンのはまり役でしたね!
音楽は井上バンドが担当。そんな関係でか、ジュリーがゲスト出演してます。
ドラマの説明はご本人にしてもらいますね。
「この間ね 『太陽にほえろ!』の撮影をしまして、ものすごい役なんですよ。
犯人役で 大学生23歳 清坂貞文ちゅう名前でね、おばさんと13の時にね、近親相姦してしまうんです。
現場をその時の女中さんが見ていて、おばさんの所にゆすりに行きよるんよね。
純粋な愛を信じてるわけね。
このことが世間に知れたら困るから、おばあさん(女中さん)を殺してしまう。
ショーケンに「裁判の時に全部理由を自白しないかんの?」と聞くわけ。
そうすると「それしないかん」と。
ということは、おばさんとこういう関係になって、それが・・・となるわけよ。
死のうとナイフ持ったり、睡眠薬買ったり、いろいろするんやけど、結局、ショーケンを挑発して撃たせるわけやね。
ショーケン初めて人を撃つわけよ。
二人ものすご〜くカッコええんよ!
ショーケンうまいね〜。
一生懸命やるから、つられてこっちもね、犯人みたいな顔になってきて、ドキドキして、これから俺撃たれるぅ・・・笑」
これはね、やっぱり「叔母」が悪いと思うんですよね。
そりゃぁ、ジュリーみたいな綺麗で無垢な少年がいたら、可愛くてしょうがないと思うけど、ちょっと浅はかというか、少年の未来を狂わせてしまったのは大きな罪だと思います。
結局おばさんも後を追って死んじゃうという、なんとも儚い愛の結末でした。
ジュリーの何とも言えぬ空虚さ・けだるさ…絵になるなぁ・・・
ショーケンとの「からみ」はなかなか見ごたえがありました。