NHK大河ドラマ
原作:山崎豊子「二つの祖国」
脚本:市川森一
一部共同脚本:香取俊介
演出:村上佑二、伊豫田静弘、佐藤幹夫、松岡孝治 田島照、松平保久、小林武
音楽:林光
共演者:松本幸四郎 西田敏行 島田陽子
多岐川裕美、三船敏郎 大原麗子 ほか
サブタイトル:「祖国は緑なる山河あたたかくもやさしき母 なる大地」
日系二世の米軍将校チャーリー田宮役で準主役
1984年1月8日〜12月23日全51回
総集編1984年12月28日〜12月30日3部構成
舞台は1940年前後のアメリカと日本。
日系アメリカ人達の、日米開戦によるさまざまな苦悩を描く。
2.26事件・日米開戦・強制収容所・原爆・東京裁判など、近代史上の様々な出来事が加味され内容の濃いドラマでした。
主役は松本幸四郎、ジュリーはその友人役。
日本とアメリカの中立を保とうとする天羽賢治(松本幸四郎)に対し
アメリカに忠誠を誓いアメリカ人として生きようとするチャーリー(ジュリー)。
それぞれが自分流に生き抜こうとするが結末はあまりにも悲しかった。
このドラマは、当時は難しすぎて毎週は見ていなかったと思います。
ジュリー観たさにTVを付けてはいましたが、このチャーリー役、あんまり好きじゃなかった。
主演の松本幸四郎さんも島田陽子さんもあまり好きな俳優さんじゃなかったので、ビデオで改めて観てもなかなか入って行けず、従って感想も気持ちが篭っていないかもしれませんのであしからず。
この頃の日本は本当に「愛すべき祖国」とは言い難いかった。戦争が全てを狂わせているんでしょうね。
チャーリーも日本を嫌い、アメリカ人として懸命に生きようとするのですが、それが逆に在米日系人の反感をかってしまった。
梛子(島田陽子)と結婚するが、梛子は天羽を愛していた。
エミー(多岐川裕美)にも接近しようとするがエミーもまた天羽を慕っていた。
ちょっと見チャランポランなチャーリーに対し、天羽は正義感の塊みたいな人。
チャーリーは日本人スパイなどもやり、米軍には待遇されるが、結局は誰にも理解されず天涯孤独な人だったように思いました。
ジュリー自身もこのチャーリー役はあまり好きじゃなかったんじゃないかな?
「早く殺せ〜」と思ったと後に語っていたもの。でもワルになってからは楽しんで演じていたとも…。