ANB「シリーズ男の決断」
脚本:岩間芳樹
演出:和泉聖治
挿入歌:Stranger-only Tonight
共演者:柴俊夫 若村麻由美 山口美江 佳那晃子 ほか
為替ディーラー・古村寿一役で主演
1988年10月9日〜10月23日全3回放映
(あらすじ)
1985年ニューヨーク、ウォール街のメトロポリタンバンクに1人の日本人為替ディーラーがチーフとして活躍していた。
その名は古村寿一(ジュリー)
古村は、元東都銀行にいたが、この仕事を請けて、妻子を日本に残したまま、単身赴任してきたのだ。
しかし、たった1度の失敗でメトロポリタンバンクに多大の損失を与え、配属を変えられる事に。
古村は自由に仕事をしたいと自ら辞職する。
そんな折、日本の市場でやってみないかとの知人からの誘い。
古村は、それを受けて家族のいる日本に帰ってくる。
かくして「ハンプトンバンク東京」で古村は、かねてからのライバル武田(柴俊夫)と日本のトップリーダーの座を争うことになる。
折りしも1985年は、アメリカの財政赤字を救うためG5・G10などの蔵相会議が幾度も行われ、ドルは一気に90円近くも下落するという激動の時代であった・・・。
1984年に円を直接売買できるようになった事を受けてのリアルタイムのドラマだった。
合間に久米宏さんの解説が入るので、少しは事情が飲み込めたが、未だに為替市場は意味がよく理解できない。
為替ディーラーとは各国の通貨を直接売買して利ザヤを稼ぐ仕事。
1分1秒が大きな金を動かす言わばマネーゲームだ。
市場は世界各国で24時間動いているわけだから、常に神経を尖らし、家庭を顧みる余裕もない。妻としては当然不満が募る。
「女房の機嫌をとってて力の世界で勝てるか!」古村の結論はこれだった。
もう、これは男のロマンに尽きるんでしょうね!
それ程魅力のある仕事なのでしょう。
それにしても、スーツでビシッと決めるジュリーは100%シティ派だ。
仕事も出来て女にもてる…はまり役なんだろうけど、やっぱりカッコ良いのは歌の時だけで良いや…が私の感想。
ドラマや映画では、もっと人間味のある、肩の凝らない役が好きだ。