ABCスペシャルドラマ
脚本:吉田剛
演出:水川淳三 依田正和
プロデューサー 奥田哲雄
音楽 田中洋
企画監修 竹中文良(日赤医療センター)
共演者:蟹江敬三 押谷かおり ほか
医師・竹田役で主演
1988年11月11日放映
1989年度芸術祭参加番組
(あらすじ)
同じ病院の医師・竹田(ジュリー)と織井(蟹江)は親友同士。
偶然にも二人とも大腸がんと判明、同じ時期に手術を受ける。
二人は再発の不安を常に抱いていた。
竹田は野球に例えるなら阪神、努力もせずに楽しくやろうタイプ。
一方、織井は巨人だ。エリートで勝たなきゃならないという使命感に溢れている。
竹田は抗がん剤もやめ、遊びで不安を紛らわす。
織井は自分の病気を徹底的に研究して、ありとあらゆる可能性を追求して行く。
そうして1年。皮肉にも再発したのは織井の方だった・・・。
相反する二人の医師だが、お互いを思いやる心が浮き沈みして共感出来た。
「人と人とはキャッチボールなんや!ブロックサインもろうたら、受けてやらなあかんのや」
この一言を脚本家は伝えたかったんだろう。
私も見逃してるサインがたくさんあるんだろうなぁ…とちょっと考えてしまった。
なかなか内容の濃いドラマでした。
医師というのは、患者の人生まで背負い込んでしまう大変な役割ですね!
宣告はしたくない・されたくない…という竹田医師の気持ち、よーく伝わってきました。
私はどうだろ…宣告されて耐えられるだろうか、隠されるのも嫌だけど、宣告されて死までの時間を有意義に使うほどの精神力があるのか?…。
もうそろそろ、そういう事も念頭に入れなくちゃいけない歳なんでしょうね。
「明日がある・未来がある」じゃなく、今日1日を悔いなく過ごす事。まずそこから始めなきゃいけませんね。