CX 金曜エンタテイメント 愛と平和の特別企画
サブタイトル:
「歯医者もボーイも運転手も代理店もみんな戦場で頑張った」
脚本:三谷幸喜
演出:鈴木雅之
共演者:前田吟 萬田久子 阿部寛 梨本謙二郎 ほか
総務課長・山倉久志役で主演
1994年8月12日放映
(1992年に撮影されたが、同年のPKO協力法成立に配慮し、2年後に放映となる)
(あらすじ)
国際平和援助隊の海外派遣が国会で満場一致で決定した。
「民間企業からも、金が人を提供すること・・・」
をのくぼ技研椛獄ア課長の山倉(ジュリー)は他人事のように、新聞を拾い読みしていた。
ところがある日、会社のディスクに山倉宛の召集令状が!
山倉は、不健康を装ったり、権力者に協力を頼んでなんとか回避しようとするが、どれもうまくいかず、いやいやながら援助隊に参加する。
配属されたのは第三分団、しかも管理職を買われて分団長に任命させられる。
チームメイトは歯医者にホテルボーイにタクシー運転手に旅行代理店などなど。
おおよそ戦争とは無縁の人種ばかり、鬼のような教官(阿部寛)の元、七転八倒の訓練が始まる。
何度も躓きながらも、ついに戦場「ビバノン」に乗り込む。
山倉達の使命は300個の仮設トイレを設置する事だった。
作業は順調に進み、のこり50個となった時に偶然空からの落し物「不発弾」を発見する。
チームはそれぞれの得意分野を生かして、なんとか無事に爆破処理。
教官を含め、ここで初めて皆が1つにまとまる。
ビバノン最後の夜の楽しいひととき・・・敵の戦闘機が上空を飛んだ。
酔いに任せてフラッシュをたいたもんだからさあ、大変!
さすが三谷さんだけあって、奇想天外なストーリーでした。
ジュリー演じる山倉は、おっとりとした愛妻家の心優しい課長さん。きっとお坊ちゃん育ちなんでしょうね!靴のひもも自分で結べない。
奥さんが買ってきた赤いトレーナーはちょっとタイガースの頃を思い出しました。
ちょっと頼りないんですが、なんとも憎めない課長さん。ジュリーの好きそうなキャラクターでした。
共演者たちのキャラクターもまた、それぞれがとってもユニーク。
飽きの来ない楽しいドラマですが、結末が「えーっ?」 どうなっちゃうんでしょう・・・。
空から爆弾が投下されて・・・海岸に焼け焦げたインスタントカメラがポツンと残っていた。
山倉課長は無事奥さんの元に帰れたんだろうか!それとも全員死んじゃったの?
後が気になって気になって。