NHK土曜ドラマ 「マチベン」
2006年4月8日〜5月13日上映
製作統括:佐野元彦
脚本:井上由美子
音楽:吉俣良
主題歌:EXILE「永遠」
演出:笠浦友愛・磯智明・黒崎博
編集:阿部格
記録:城島純一・栗又三奈
美術:山口類児・服部正子・日高一平
キャスト:
天地涼子
:江角マキコ(元検事、ある事件を機にマチ ベンとなる)
神原啓吾
:山本耕史(ハーバード大学卒の超エリート)
後藤田薫
:沢田研二(かつては大手弁護士事務所を経 営していた)
浦島たまを
:中島知子(バツイチ子持の苦労人弁護士)
村山信介
:小林隆(えびす堂事務員)
松尾一成
:沢村一樹(エリート検事、涼子の元婚約者)
深川 保
:竜雷太(涼子が検事時代に担当した事件の 犯人として服役中)
2006年9月20日DVD発売
マチベンとは、町医者のような弁護士と言う意味。紹介者不要、手付金なし。
「マチ」には「待ち」という意味もあり、依頼人を待つ…つまり儲からない?
天地涼子を中心に個性的な4人の弁護士が、時に理不尽な法律と闘い、時に弱者をバッシングする世間と闘い、ひたむきに「真実」を追求する姿を描いている
第1回:「法廷は涙にめざめる」
ゲスト:松田美由紀・松山ケンイチ・岩田さゆり
(あらすじ)
依頼人はビル火災で一人娘を亡くした河瀬みゆき。訴訟の相手は総合病院の御曹司で19歳の少年。
少年は保護観察処分が決定したが、犯人の顔を見ることも許されない母親は、やりきれない思いで民事訴訟を依頼したのだ。
涼子が担当したが、相手側の弁護士が一流弁護士事務所の神原啓吾だった。
後藤田薫の一言「何としても勝つんだな、プロだったら」
第2回:「依頼人を裏切れますか?」
ゲスト:奥貫薫・大倉孝二・悠城早矢
(あらすじ)
高校教師鈴木博史が誘拐事件の容疑者として身柄を拘束された。涼子は、新たにマチベンに入った神原と共に接見し、鈴木の潔白を信じ、真実を解き明かそうとするが、鈴木は生徒をかばって事件当日のアリバイを語らない。
後藤田薫の一言「負けるが勝ちってこともあるなぁ・・・」
第3回:「死刑囚を救えますか?」
ゲスト:若村麻由美・伊藤かずえ
(あらすじ)
連続保険金殺人の容疑者で元美容師の愛川サチに死刑判決が出た。
サチは裁判中にも悪態をつき、希代の悪女としてマスコミを賑わせていた。
涼子はサチの弁護に自ら名乗りをあげる。
後藤田薫の一言「意見を言うなら名を名乗れ!」
第4回:「安楽死を裁けますか?」
【文化庁芸術祭優秀賞 受賞】
(受賞理由)井上由美子の脚本は、安楽死の問題を、最後の時間をちゃんと生きることに主眼を置いたスト ーリーにうまく転換している。より深い人間の感情の機微を極上のエンターティンメントとして完成させたことが 見事だった。
ゲスト:岸部一徳・原田夏希
(あらすじ)
涼子と神原は後藤田の代わりに入院先の新田を訪ねる。
後藤田は、かつて、新田が営む投資会社の顧問弁護士をしていた。
しかし新田は詐欺事件を起こし、罪を軽くする為に後藤田を巻き込み、後藤田は弁護士資格剥奪という危機に追い込まれた過去があった。
その新田が余命半年の宣告を受け、「安楽死」を求める訴訟を後藤田に依頼してきたのだ。
涼子に「患者の気持ちを訴えられるのは先生だけだ」と窘められ、後藤田は立ち上がった。
第5回:「無実を信じますか?」
ゲスト:森下愛子・谷村美月
(あらすじ)
涼子は「四谷通り魔事件」のやり直しをすると宣言。
涼子は検事時代にこの事件を担当し、深川の無期懲役を求刑したのだ。しかし結審の後、深川のアリバイを証明する可能性がある1枚の写真を見つける。
「ひょっとしたら自分は無実の人間を裁いてしまったのではないか」…この疑問を解明するために、涼子は弁護士になったのだ。
娘の深川八重子と接触するが、八重子はかたくなに口をつぐみ、自ら車に飛び込んで涼子に罪を被せ、涼子は殺人未遂の現行犯で逮捕される。
後藤田薫の一言「被告人はえびす堂法律事務所の弁護士として深川保の再審請求を行いなさい」
第6回:「真実がこわいですか?」
ゲスト:
森下愛子・谷村美月
涼子の裁判が始まったが涼子は黙秘を続ける。
八重子を追い込んではいけないという判断のもとだった。
保と八重子が自らを犠牲にして守り通すものは何か…。
えびす堂が一丸となって真相を追究する。
涼子は、保が証人として出廷すれば全てを話すと言い出す。
ついに全ての真相が明らかに・・・。
後藤田薫の一言「それは、天地涼子が憎いからですか?それとも法廷に対する復讐ですか?」
のりさん感想:
1〜3話
主役は江角さんなのだから仕方ないけれど出番が少なかったですね〜 画面の前面にいる江角さんを観ないで、奥に小さく映っているジュリーばかり観ていました。
温和で、時にはちょっとお茶目な後藤田先生でしたが、3話での、抗議の電話に「意見を言うなら、名を名乗れ!!」ガシャン!!…は迫力ありました。
要所要所で、後藤田先生の一言が、謎を解くカギのように重要な役割をしていました。
第4話
安楽死という重たい内容でした。
最後の時まで自分らしく生きたい!だから、自分が自分であるうちに死にたい・・・難しい問題ですね。自分の最後は?と考えさせられました。
この回でやっと弁護士としての後藤田先生を観ることができました。
法廷シーンは ベテラン弁護士としての落ち着きと貫禄がありかっこよかったです。
また、ジュリーとサリーの共演ということでファンにとっては感慨無量でした。
最後の病院の屋上でのシーンはすばらしかったです。
5話・6話
後藤田先生は「えびす堂」の中心的存在になっていました。
1〜3話では仕事らしい事していませんでしたが、5〜6話では深川と接見したり、法廷で弁護人席にいたり、しっかり弁護士として働いていました。
ダークスーツを着ての法廷シーンはステキでした。